12月以降、当面の間、木曜午後は、予防接種、乳児健診、感染なし外来の診療など、ご予約の方専用の時間帯とさせていただきます。ご協力のほどよろしくお願いします。
0歳から18歳くらいまでのお子さんを診療します。
生後間もない赤ちゃんが受診される場合は時間を指定しますので、お電話ください。
各種ガイドライン等に沿って診療します。
*ガイドラインとは、専門医の集まりである学会が検討を重ねて作成したものです。
一番新しい信頼のおける研究結果に基づいて、患者さんに最も効果的な診療上の目安が書かれています。
しかし、すべての方に画一的な治療を行うことを推奨しているものでもありません。
鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳を主な症状とするウイルス感染症です。(急性中耳炎、気管支炎を合併することがあります。)
ウイルス感染症に抗菌薬(抗生剤)投与は不要です。
現在、ウイルス感染など必要のない時に抗菌薬を使うことで生じた薬剤耐性菌(抗菌薬が効かない菌)が問題になっています。
お子様が抗菌薬を必要とする時に、薬剤耐性菌で困ることにならないよう、診療は「抗微生物薬適正使用の手引き」にそって行います。
【薬剤耐性菌と抗菌薬】
感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して症状が出る病気のことです。
病原体には細菌、ウイルスなどがあります。抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は細菌には効きますがウイルスには効きません。
ほとんどの風邪(普通感冒)はウイルス感染症なので、風邪に抗菌薬は効きません。
抗菌薬投与が必要な感染症は、一部の中耳炎、溶連菌感染症などです。
抗菌薬は適切に使えば感染症からお子様を守る事ができます。抗菌薬にもさまざまな種類があります。
最適な抗菌薬を適切な量、適切な期間投与する事が大切です。
不適切な使用法では、薬剤耐性菌(抗菌薬が効かないもしくは効きにくくなった細菌)を誘導してしまいます。
例えば10日間飲むべき抗菌薬をよくなったからと1日でやめてしまう、本当は1日3回飲まなければいけない抗菌薬を1回でやめるなど中途半端な使い方をすると、耐性菌だけが生き残る、という困った状況になります。
最近この薬剤耐性菌が増えており、問題になっています。
過去には効いていた抗菌薬が効かなくなると、現在お子様が感染した場合の治療が難しくなるだけでなく、将来的に手術の時や抗がん剤治療で免疫が低下したときなど、さまざまな医療が困難になり、先々お子様の不利益につながります。
当院は「抗微生物薬適正使用の手引き」にそって診療することで、薬剤耐性菌を増やさないよう取り組んでいます。
主に乳児に認められる、ウイルス感染による急性下気道感染症です。
鼻水、咳が2〜3日続いた後、 ぜいぜいして、呼吸が苦しそうになります。
原因となるウイルスに効く薬はありません。対症療法のみです。
最初は鼻かぜと診断されても徐々に進行して細気管支炎になることがあります。
発熱、喉の痛み、首のリンパ節を押すと痛い、などの症状があります。迅速検査で溶連菌陽性が確認されたら抗菌薬を内服します。
抗菌薬を開始すると速やかに症状は軽快しますが、続発症としてのリウマチ熱発症予防のため10日間内服を続けます。
後に急性糸球体腎炎を発症する場合があるので2週間後をめどに尿検査をします。
ただし、治療を必要としない保菌者が10%存在します。
また、3歳未満では典型的な咽頭扁桃炎をきたすことがなく、続発症としてのリウマチ熱も見られないため、原則として抗菌薬治療の対象となりません。
これらの理由から、典型的でない症状(鼻水、咳、声がれ、結膜炎を伴う場合)や3歳未満の方には、検査を推奨されていません。
診療は「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」に沿って行います。
急に発症した中耳の感染症で、耳が痛い、発熱、耳だれのような症状で気付かれます。
特に2歳未満では、発熱で受診したときに気づかれることがあります。
ウイルスや細菌の感染が原因です。全員に抗菌薬が必要なわけではなく、抗菌薬治療は下痢などの副作用があるため、必要かどうか見極めて薬を処方します。
診療は「小児急性中耳炎診療ガイドライン」に沿って行います。
便が長い時間出ないか、出にくいことをいいます。
毎日出ていても、出す時に痛がって泣いたり、肛門がきれて血が出るような場合も便秘です。
便秘症の治療は早く始めたほうがよく、放置するとだんだん悪くなることが多い病気です。
適切に治療を行えば治ります。診療は「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」に沿って行います。
なお、現在治療中の方には、いずれはお薬を卒業するために、便秘を治す上で知っておいて欲しいことがあります。
いわゆる「でべそ」です。放置しても1歳までに80% 、2歳までに90%が治りますが、ヘルニア門が大きい場合、たるんだ皮膚は元に戻りません。
そのため、圧迫療法(綿球を当てて上からテープを貼る)の効果が近年見直されています。
開始するなら早い方が効果は高く、生後6ヶ月以降では効果が低くなります。
テープにかぶれることもあるので、個々に相談して圧迫療法を行うか決めていただきます。
赤ちゃんによっては繰り返す場合があります。
自壊することが多いですが、大きく腫れている場合は切開排膿します。
おねしょの相談で受診を希望されている方は、事前に【 夜尿相談シート 】を印刷、ご記入いただき、お持ちいただいても結構です。
思春期前の女児は、外陰炎になりやすいと言われています。
特に外陰炎を繰り返すお子さんは、予防のために、
冬は毛糸のパンツはやめた方が良い。
夏は、水着を着たまま長時間過ごすと蒸れるので、水から上がったら早めに着替えた方が良い。
夜寝る時はパジャマよりはネグリジェが良い。
入浴後は、ドライヤーのクールで乾かすのも良い。
と言われています。
それでも外陰炎になった場合は外用薬が必要ですので受診してください。
いつ、何を食べて、どんな症状が出たのか、詳しくお聞きします。
血液検査だけで食物アレルギーとは診断できません。
検査する食べ物の種類、調理方法、年齢などによって検査結果の解釈が異なります。
乳幼児期に発症した食物アレルギーの大部分は、年齢とともに食べられるようになります。
正しい診断のもと必要最小限の原因食物除去が原則です。
診療は「食物アレルギー診療ガイドライン」に沿って行います。
【口腔アレルギー症候群】
生の果物を食べたとき、唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれがあらわれます。口腔アレルギー症候群は、果物や生野菜に含まれるアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)が、口の中の粘膜に触れて起こるアレルギー反応で、体内のIgE抗体(アレルギー物質に対する抗体)が関係しています。
野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。多くの症状は口腔内に限局し自然に消退しますが、時に消化器症状が誘発されたり、大豆(特に豆乳)やセロリ、スパイスではアナフィラキシーショックなど重篤な全身症状を呈することがあります。検査は、血中特異的IgE抗体の測定が便利ですが、項目が無い場合は、プリックテスト(皮膚テスト)を行います。
【Prick-to-prick test】
血液検査項目が無いか、結果が陰性の場合でもあやしい場合には、生の野菜や果物を用いてprick to prick testを行います。生の果物を持ってきていただく必要があるので、完全予約制で、夏休み、春休みに行います。検査する果物を準備していただく必要があるので、事前に相談してください。
処方薬のステロイド点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)は子どもにも使えます。
鼻粘膜だけに作用して、全身に影響が及ぶことはないので安全性が高く、刺激感や匂いも少ないため、子どもでも使いやすい薬剤です。
薬局などで購入できる市販の点鼻薬の多くは血管を収縮させる成分を含んでいるので、すぐに鼻づまりがよくなる感じがしますが、長く使い続けると血管を収縮させる成分による薬剤性鼻炎を引き起こしてしまいます。
診療は「鼻アレルギー診療ガイドライン」に沿って行います。
当院では舌下免疫療法を行なっています。
▶ 舌下免疫療法とは?
湿疹の悪化を防ぐために適切なスキンケアを行うことが重要です。
皮膚を清潔に保ち、十分な量の保湿剤などの塗り薬を使用します。
アレルゲン、汗などの増悪因子を除去すると、保湿剤やステロイド外用薬などの薬剤の効果を、より高めることにつながり、きれいな皮膚を維持しやすくします。
まず、湿疹がない状態にし、根気よく治療を続けることで良くなっていきます。
診療は「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」に沿って行います。
炎症をしずめるぬり薬です。もとは人間のからだの中で作られるホルモンです。
湿疹やかゆみを引き起こす原因となる皮膚の炎症を抑える効果があり、適切に使用する限り安全性が高く、アトピー性皮膚炎の標準的治療薬として用いられます。
ステロイド外用薬の主な副作用は、長期間連用すると皮膚が薄くなることです。
プロアクティブ療法とは、ステロイド外用薬を使用して皮膚をつるつるの状態にしてから、薬の使用回数を減らしていって、副作用を最小限におさえる方法です。
ステロイド外用薬によって皮膚の炎症をしずめて、見た目がつるつるになった後も、数日に1回(週に2回など)ステロイド外用薬を予防的に使用することで、つるつるの状態を長期間維持する方法です。
今はステロイドではなく、子供でも使える新しいぬり薬が数種類あります。新しいぬり薬はアトピー性皮膚炎の方のみ処方できます。
ステロイドほど作用は強力ではありませんが、ステロイドできれいにした後に続けて使うと効果的です。
こまめにオムツを替えて、おしりに着いた便は、ゴシゴシこするのではなくぬるま湯で洗い流して、そっと水分を吸い取るように処理してください。
これらの対応とオムツかぶれのお薬でほとんど良くなります。
肌がカサカサしたり、ひどい場合にはジクジクします。頭皮がカサカサしたりかさぶたになることもあります。
カサカサ程度でかゆみがない場合はまずスキンケアを行います。
泡だてたせっけんで優しく丁寧に洗って、1日2回保湿剤を塗ります。
湿疹を放置しないことが卵アレルギー発症予防としても重要です。
スキンケア(よく洗って保湿すること)だけでつるつるきれいな肌にならない場合は、ステロイド外用薬を使用します。
湿疹のない状態にした上で、離乳食を遅らせることなくすすめていきます。
診療は「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」「小児のアレルギー疾患保健指導の手引き」に沿って行います。
細菌による皮膚の感染症です。
あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起こしてとびひになります。
予防のためには、皮膚を清潔に保つことが重要です。
泡だてたせっけんで優しく丁寧に洗って下さい。
それでもとびひになってしまったら、抗菌薬軟膏を塗り、かかないようにガーゼで覆います。
感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して症状が出る病気のことです。
病原体には細菌、ウイルスなどがあります。抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は細菌には効きますがウイルスには効きません。
ほとんどの風邪(普通感冒)はウイルス感染症なので、風邪に抗菌薬は効きません。
抗菌薬投与が必要な感染症は、一部の中耳炎、溶連菌感染症などです。
抗菌薬は適切に使えば感染症からお子様を守る事ができます。
抗菌薬にもさまざまな種類があります。
最適な抗菌薬を適切な量、適切な期間投与する事が大切です。
不適切な使用法では、薬剤耐性菌(抗菌薬が効かないもしくは効きにくくなった細菌))を誘導してしまいます。
例えば10日間飲むべき抗菌薬をよくなったからと1日でやめてしまう、本当は1日3回飲まなければいけない抗菌薬を1回でやめるなど中途半端な使い方をすると、耐性菌だけが生き残る、という困った状況になります。
最近この薬剤耐性菌が増えており、問題になっています。
過去には効いていた抗菌薬が効かなくなると、現在お子様が感染した場合の治療が難しくなるだけでなく、将来的に手術の時や抗がん剤治療で免疫が低下したときなど、さまざまな医療が困難になり、先々お子様の不利益につながります。当院は「抗微生物薬適正使用の手引き」にそって診療することで、薬剤耐性菌を増やさないよう取り組んでいます。
爪の周りに膿が貯まり、晴れていたがる場合、自然に治る場合が多いですが、切開排膿が必要な場合があります。ご相談ください